乱緒(読み)みだれお

精選版 日本国語大辞典 「乱緒」の意味・読み・例文・類語

みだれ‐お‥を【乱緒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もつれた紐。
  3. 召具の随身の履くわらじ。普通のわらじに藁みごを前鼻緒にかけて房のように乱しかけたもの。また、藁みごを折り曲げ連ねて笹の葉のようにし、鼻緒の前方に付けた舌地沓(したじぐつ)とも六葉沓(ろくようぐつ)ともいわれるものもある。乱れ緒の沓。乱れ緒の藁沓
    1. 乱緒<b>②</b>〈安斎随筆〉
      乱緒安斎随筆
    2. [初出の実例]「懸緒、〈紅打衣無文〉藁沓〈乱緒〉」(出典:台記別記‐仁平三年(1153)一一月二六日)

らん‐しょ【乱緒】

  1. 〘 名詞 〙 乱れたいとぐち。また、騒ぎのいとぐち。
    1. [初出の実例]「我思千端収乱緒、君交百錬試精金」(出典:雲壑猿吟(1429頃)和希白業蔵主韻送安石帰梅洲兼呈錦屏義堂和尚)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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