乾式反応(読み)かんしきはんのう(英語表記)dry reaction

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乾式反応
かんしきはんのう
dry reaction

水などの通常の溶媒を用いずに、多くは固体のみを加熱して行わせる反応をさす。もっとも加熱によって固体の融解などを伴うケースも含むことが多い。分析化学(定性分析)では、水溶液中におけるいろいろな試薬との反応を利用する方法を湿式分析というが、これに対し、吹管分析や炎色反応、溶球反応などをあわせて乾式法、乾式反応とよぶ習わしがある。昇華性などを利用した化学輸送反応、あるいはゾーンメルト法などは乾式反応の正当な一員であろう。
 工業的には乾式反応の利用例は多数あり、セメントの焼成、高分子の熱重合、熱分解反応などは、まさに乾式反応そのものである。[山崎 昶]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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