習わし(読み)ナラワシ

デジタル大辞泉 「習わし」の意味・読み・例文・類語

ならわし〔ならはし〕【習わし/慣わし】

しきたり習慣風習。「世間の―」「家の―」
習わせること。けいこ
「舞―などは、里にていとようしたてて」〈少女
習慣づけること。しつけ
「そよ。誰が―にかあらむ」〈澪標
[類語]習いしきたり慣行慣例常例定例通例世の常世の習い例によって例のごとし如し病み付き習性常習習慣習癖悪癖悪習奇癖病癖性癖惰性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「習わし」の意味・読み・例文・類語

ならわしならはし【習・慣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ならわす(習)[ 一 ]」の連用形名詞化 )
  2. なれさせること。教えしつけること。練習学習
    1. [初出の実例]「むかしなかまろをもろこしにものならはしにつかはしたりけるに」(出典:古今和歌集(905‐914)羇旅・四〇六・詞書)
  3. 古くから、またはよく行なわれている風俗、習慣。ならい。しきたり。風習。ならわかし。ならわせ。
    1. [初出の実例]「冝禰がならはしに随て、ふしをがみて通りぬ」(出典:海道記(1223頃)逆川より鎌倉)

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