乾酪性上顎洞炎(読み)かんらくせいじょうがくどうえんじょうがくどうしんきんしょう(その他表記)Fungal Sinusitis

家庭医学館 「乾酪性上顎洞炎」の解説

かんらくせいじょうがくどうえんじょうがくどうしんきんしょう【乾酪性上顎洞炎(上顎洞真菌症) Fungal Sinusitis】

[どんな病気か]
 上顎洞(じょうがくどう)内に乾酪性(チーズ様)物質が充満(じゅうまん)する病気で、乾酪性物質中にしばしばアスペルギルス菌塊きんかい)がみられるので、真菌性上顎洞炎(しんきんせいじょうがくどうえん)と考えられていますが、真菌の証明できない症例も多く、貯留(ちょりゅう)した膿汁(のうじゅう)が凝縮変化(ぎょうしゅくへんか)したとも考えられています。X線撮影を行なうと、片側の上顎洞に陰影が映り、穿刺洗浄(せんしせんじょう)を行なうと乾酪性物質が確認できます。
[治療]
 上顎洞を穿刺洗浄して真菌塊を排泄(はいせつ)します。これで効果のない場合は、かつては上顎洞の粘膜(ねんまく)をすべて除去する上顎洞根治手術(じょうがくどうこんちしゅじゅつ)が行なわれていましたが、現在では、鼻の孔(あな)のほうから上顎洞を広げ、鼻腔(びくう)と交通させ、真菌塊を除去する治療で、上顎洞の粘膜は正常にもどります。

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