亀ヶ森村(読み)かめがもりむら

日本歴史地名大系 「亀ヶ森村」の解説

亀ヶ森村
かめがもりむら

[現在地名]大迫町亀ヶ森

南に大沢おおさわ山、北に膝立ひざたて山・赤梅あかうめ山などがあり、その間を稗貫川が西流する。東は大迫村、西は滝田たきだ(現石鳥谷町)。慶長二年(一五九七)一二月一四日の亀ヶ森玄蕃宛南部利直書状(宝翰類聚)に「亀森分今度 大膳殿より被下候」とある。同五年一〇月二四日の亀森玄蕃宛南部利直書状(同書)に「今度亀森之城何事なき儀者其方覚悟まてニ候」とあり、亀ヶ森に在城していた玄蕃は鳥谷崎とやがさき(現花巻市)在府を命ぜられている。元和八年(一六二二)一〇月二五日の南部利直蔵入物成申付状(花巻宗青寺文書)によれば、当村など一八村は「上六ツ中四ツ半下二ツ半」の物成を命ぜられている。

正保国絵図に村名があり、高三八一石余。天和二年(一六八二)の惣御代官所中高村付では蔵入高九六七石余、七ヵ年平均の免は二ツ五分六厘二毛。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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