デジタル大辞泉 「玄蕃」の意味・読み・例文・類語 げん‐ば【玄×蕃】 《「玄」は法師、「蕃」は外蕃の意》1 玄蕃寮のこと。また、そこに所属する役人。2 「玄蕃桶げんばおけ」の略。3 「玄蕃石」の略。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「玄蕃」の意味・読み・例文・類語 げん‐ば【玄蕃】 〘 名詞 〙① 玄蕃寮のこと。また、玄蕃寮に属する役人。げんばん。[初出の実例]「治部玄蕃雅楽司等を船にのりくはへて音楽を調てゆき向に」(出典:観智院本三宝絵(984)中)「此里に古き玄番の名をつたへ〈芭蕉〉 足駄はかせぬ雨のあけぼの〈越人〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)② 「げんばおけ(玄蕃桶)」の略。[初出の実例]「是は有馬侯玄蕃頭、増上寺御火消を被二仰付一たりし時、初て製したるより玄蕃と唱ふ」(出典:随筆・俗事百工起源(1865)中)③ 「げんばいし(玄蕃石)」の略。[初出の実例]「どうどうどう、どうづき石突のくり石、げんば大磯砂利」(出典:浄瑠璃・嫩㮤葉相生源氏(1773)三) げん‐ばん【玄蕃】 〘 名詞 〙 =げんば(玄蕃)①〔広益熟字典(1874)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例