亀之尾古墳(読み)かめのおこふん

日本歴史地名大系 「亀之尾古墳」の解説

亀之尾古墳
かめのおこふん

[現在地名]内海町苗羽

苗羽の常光のうまのじようこう寺に直径一二・八センチの銅製四獣鏡が保存され、その箱書に「天保十四年冬苗羽村之内芦之浦亀之浦山頂ヨリ掘出タル鏡」とある。亀之浦山は現在は亀之尾山とよばれ、古江ふるえとの境にある内海湾に突出した小丘で、鏡はこの丘上にある住吉神社の社殿建立時に出土したらしい。昭和二四年(一九四九)にはここで組合せ箱式石棺一基が検出され、ほかにも同じような埋葬施設が存在する可能性があることから、一帯は町史跡に指定され、常光寺の銅鏡も併せて町の美術工芸品に指定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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