浦山(読み)ウラヤマ

デジタル大辞泉 「浦山」の意味・読み・例文・類語

うら‐やま【浦山】

浦と山。海山
「なほ立ち重ね行く道の、―かけてはるばると」〈謡・鵜羽
海に沿った山。海辺の山。
「かかる―へ馬の背ばかりにて荷物をとらば」〈浮・永代蔵・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「浦山」の意味・読み・例文・類語

うら‐やま【浦山】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 海べと山。海山。
    1. [初出の実例]「夫婦一所にありながら〈略〉浦山(うらやま)国を隔てて住むといふはいかなることやらん」(出典謡曲高砂(1430頃))
  3. 海べにある山。また、海べに迫っている山地
    1. [初出の実例]「うらやまの御たかがり御くたびれ」(出典:御伽草子・はもち中将(近古小説新纂所収)(室町末)下)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浦山」の意味・わかりやすい解説

浦山
うらやま

埼玉県西部,秩父市の南東部,奥多摩に接する地区地名武甲山裏山意味。浦山川沿いに 15の集落が散在し,おもに林業が行なわれる。 1996年浦山川上流に浦山ダム完成

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世界大百科事典(旧版)内の浦山の言及

【宇奈月[町]】より

…1954年,東山・愛本・内山の3村が合体,町制。扇頂部東岸の明日(あけび)は稚児舞で知られる法福寺の門前町として開け,西岸の浦山は江戸時代に北陸道の宿駅であった。大正末の日本電力の起工以後急激に発展した町で,愛本より上流の黒部峡谷内に黒部川第4発電所など10発電所(関西電力),下流に6発電所(北陸電力ほか)があり総出力約90万kW(1997)に達し日本屈指の水力電源の町である。…

※「浦山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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