日本歴史地名大系 「亀尾山神社」の解説 亀尾山神社かめのおやまじんじや 広島県:高田郡高宮町川根村亀尾山神社[現在地名]高宮町川根 元宮西南方より流下する田草(たぐさ)川が南流する直会(すくえ)川と合する付近の南側に鎮座する。祭神は宗像三女神および大己貴命。旧村社。古くは降子(おろしこ)神社と称し、「高田郡村々覚書」に「下子(おろしこ)大明神壱社、此大明神者厳島大明神之御子之由、脇淵御座候鯛二尾抱居申、昔は諸人之者共見申たる由、只今は見申者無御座候、六月十七日祭礼也」とある。また「芸藩通志」は「神亀四年丁卯勧請すといふ、永禄二己未、重造棟札に刑部大輔通良とあり姓闕、昔は御炊所・随神門・宝蔵・円橋などありしが、天文年間洪水に流れしと云、棚守・神子屋敷などいふも、今地名のみ存す、社の西北に岩山あり、里俗当社の神初降臨の地なりといふ、今素戔嗚尊を祭る、一に祠あり、また当社近辺に姫子淵・田霧山・姫滝山などといふあり、是又三女神により縁あるに似たり、此社を降子と称する義詳ならず、おもふに天照太神此三女神を筑紫へ下し玉ひし故に、降子明神とも唱へ奉るにや」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by