ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「予算原則」の意味・わかりやすい解説 予算原則よさんげんそくbudget principle 国家予算には財政的機能,政治的機能,法的機能,財務統制的機能,経済政策的機能,行政管理的機能など各種機能が要求されるが,予算がこれらの機能を十分に果すために従わなければならない規範をいう。したがってそれは一定不変のものではなく,財政の機能に応じたものといえる。たとえばアメリカの予算局長であった H.スミスは"The Management of your Government"のなかで伝統的な予算原則を批判し,近代的予算原則として,(1) 計画性 (予算が行政部の全計画と密接な関連をもつべきこと) ,(2) 責任 (効率的な計画執行) ,(3) 報告 (行政各部局の業務進行状況の報告に基づいた予算運営が行われるべきこと) ,(4) 予算手段具備 (行政部が立法部の意図を効率的に執行する権限をもつこと) ,(5) 多元的手段 (財政活動の型が異なるのに従って予算の方法が変ってもよい) ,(6) 裁量,(7) 時期の弾力性,(8) 予算機関相互の連絡の8原則をあげている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by