事しも(読み)コトシモ

デジタル大辞泉 「事しも」の意味・読み・例文・類語

こと‐し‐も【事しも】

[副]名詞「こと」+副助詞「し」+係助詞「も」から》ちょうど。あたかも。まるで。呼応の副詞のように、下に「如く」「ように」などの語をとることが多い。
聖人、―我が父母ぶもなどの病まんを歎かむが如く歎き悲しみて云はく」〈今昔・一二・三五〉

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関連語 実例 朝寝 初出

精選版 日本国語大辞典 「事しも」の意味・読み・例文・類語

こと‐し‐も【事も】

  1. 〘 副詞 〙 ( 名詞「こと」に助詞「し」「も」が付いてできた語 ) ちょうど。まるで。あたかも。下に「ように」「如く」など比況の語を置くことが多い。
    1. [初出の実例]「鶏も鳴きぬと聞き聞き寝にければ、ことしも心地よげならんやうに、朝寝(あさい)になりにけり」(出典蜻蛉日記(974頃)下)

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