事しも(読み)コトシモ

デジタル大辞泉 「事しも」の意味・読み・例文・類語

こと‐し‐も【事しも】

[副]名詞「こと」+副助詞「し」+係助詞「も」から》ちょうど。あたかも。まるで。呼応の副詞のように、下に「如く」「ように」などの語をとることが多い。
聖人、―我が父母ぶもなどの病まんを歎かむが如く歎き悲しみて云はく」〈今昔・一二・三五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事しも」の意味・読み・例文・類語

こと‐し‐も【事も】

  1. 〘 副詞 〙 ( 名詞「こと」に助詞「し」「も」が付いてできた語 ) ちょうど。まるで。あたかも。下に「ように」「如く」など比況の語を置くことが多い。
    1. [初出の実例]「鶏も鳴きぬと聞き聞き寝にければ、ことしも心地よげならんやうに、朝寝(あさい)になりにけり」(出典蜻蛉日記(974頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android