朝寝(読み)アサネ

デジタル大辞泉 「朝寝」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ね【朝寝】

[名](スル)朝遅くまで寝ていること。あさい。「休日なので―してしまった」 春》「旅にあることも忘れて―かな/虚子
[類語]寝坊朝寝坊昼寝午睡

あさ‐い【朝寝】

あさね」に同じ。
女どちは、しどけなく―し給へらむかし」〈宿木

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精選版 日本国語大辞典 「朝寝」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ね【朝寝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 朝、遅くまで寝ていること。あさい。⇔朝起き。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「或時朝ねをしておそくはきけるを」(出典:梵舜本沙石集(1283)一)
    2. 「朝寝する人のさはりや鉢鼓〈文潤〉」(出典:俳諧・曠野(1689)八)
    3. 「朝寝(アサネ)なやつらだぜへ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)前)

あさ‐い【朝寝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「い」は寝ることの意 ) =あさね(朝寝)
    1. [初出の実例]「霍公鳥(ほととぎす)今朝(けさ)朝明(あさけ)に鳴きつるは君聞きけむか朝宿(あさい)か寝けむ」(出典:万葉集(8C後)一〇・一九四九)
    2. 「女どちはしどけなくあさいし給へらむかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)

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