事も無げ(読み)コトモナゲ

デジタル大辞泉 「事も無げ」の意味・読み・例文・類語

こと‐も‐なげ【事も無げ】

[形動][文][ナリ]事を事とも思わないさま。なんでもないかのように平然としているさま。「事も無げにやってのける」
[類語]平気平静冷静平ちゃら平気の平左無頓着むとんじゃく大丈夫易しい悠然泰然自若じじゃく平然冷然恬然てんぜんけろりとしれっとしゃあしゃあぬけぬけのめのめおめおめ事ともせず何のその何処どこ吹く風河童かっぱ痛くもかゆくもないちょろいたやすい簡単容易簡略簡易あっさり手っ取り早いやすいらく手軽手軽い造作ないわけないくみやす楽楽易易いい易易やすやす軽い・軽く・悠悠難無く苦もなく生易しいイージー朝飯前楽勝お茶の子お茶の子さいさいたなごころを返す労せずして赤子の手をひねるお手の物むざむざ軽軽かるがる無造作手も無く見す見すまんまと平易軽易安易物ともせずすんなりすいすい首尾良くちょいちょいちょちょいのちょい

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精選版 日本国語大辞典 「事も無げ」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 も なげ

  1. 何事もない様子。何とも思わないさま。平気なさま。
    1. [初出の実例]「お種は故(わざ)と事も無げに」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
  2. 非難すべき点のないさま。好ましげ。
    1. [初出の実例]「ひのあかき方に絵かくとてひとゐ給へりける、こともなげなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
  3. 非常にたやすいというようなさま。わけもないといわんばかりのさま。
    1. [初出の実例]「義仲は河原をのぼりにおち候つるを、兵物共におはせ候つれば、今は定めてうっとり候ぬらんと、いと事もなげにぞ申したる」(出典:平家物語(13C前)九)

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