…彫刻でいうトルソは胴とほぼ同義であるが,この語はバッコス(ディオニュソス)の信者たちが用いた杖(つえ)を表すギリシア語テュルソスthyrsosに由来する。剣道で切りこむ〈胴〉は胸郭下部から骨盤の上までの腹部で,上下に〈一の胴〉〈二の胴〉と分けられる。新刀の試し切りで〈一の胴〉を切ったところ,横行結腸を切ったため水様便をかぶった人の話が杉田玄白《形影夜話》(1803)にあるから,〈一の胴〉の上限は横隔膜あたりといえよう。…
※「二の胴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」