二の胴(読み)にのどう

精選版 日本国語大辞典 「二の胴」の意味・読み・例文・類語

に【二】 の 胴(どう)

  1. 人体の胴の上部で、一の胴より少し下の肋骨八枚目の上部の称。
    1. [初出の実例]「一つの利剣あらみなるらん〈素敬〉 二の胴にのりの車はこけ出て〈柴舟〉」(出典:俳諧・大坂檀林桜千句(1678)第八)
  2. 和船船梁(または櫓床)で区切られた間(ま)呼称の一つ。間数の多い大型船では、胴の間と淦間(あかま)とのあいだの間をいう。〔関船之書物(1675)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の二の胴の言及

【胴】より

…彫刻でいうトルソは胴とほぼ同義であるが,この語はバッコス(ディオニュソス)の信者たちが用いた杖(つえ)を表すギリシア語テュルソスthyrsosに由来する。剣道で切りこむ〈胴〉は胸郭下部から骨盤の上までの腹部で,上下に〈一の胴〉〈二の胴〉と分けられる。新刀の試し切りで〈一の胴〉を切ったところ,横行結腸を切ったため水様便をかぶった人の話が杉田玄白《形影夜話》(1803)にあるから,〈一の胴〉の上限は横隔膜あたりといえよう。…

※「二の胴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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