二世の願(読み)にせのがん

精選版 日本国語大辞典 「二世の願」の意味・読み・例文・類語

にせ【二世】 の=願(がん)[=願望(がんもう)・=大願(たいがん)

  1. ( 「法華経‐薬草喩品」にいう「現世安穏後生善処」などということから ) 現世では幸福になり、来世では極楽に往生するよう仏に願うこと。二世安楽を願うこと。また、愛する人と現世ではもちろんのこと来世でも結ばれるよう願うこと。
    1. [初出の実例]「菩提仏果を証し、且はみづからの二せのぐゎん叶ひぬべくは」(出典:栄花物語(1028‐92頃)うたがひ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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