来世(読み)らいせ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「来世」の解説

来世
らいせ

多くの宗教で描かれている死後の世界およびそこでの生活。現に対する語。人は死後まったくの無に帰するのではなく,なんらかの形で生前の人格とつながりをもつ存在となってよみがえり,生者の住む日常的世界とは異質の世界において,新たな生活をおくるという再生信仰と結びついた観念表象である。古代から諸民族の間でさまざまな来世が思惟されてきたが,たとえば,天上,山,海,島,地下などに想定されていることが多い。来世と現世との関係は,未開宗教ほど密接であり,そこでは,来世は現世との交流が可能な,連続的世界と信じられていることが多い。それに対し,より高度の宗教では,両世界は死を媒介にして初めて接触し合える絶対的に断絶した世界とみなされ,特に応報観念によって来世が倫理的に数種に区別されることがある。来世観は,生命の存続に対する人間の強い欲望に基づくもので,これを欠く民族はきわめてまれである。 (→終末論 )  

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精選版 日本国語大辞典「来世」の解説

らい‐せ【来世】

〘名〙 (「せ」は「世」の呉音) 仏語。三世の一つで、死後おとずれてくる世。未来世後世(ごせ)後生(ごしょう)。らいせい。
※続日本紀‐天平宝字二年(758)八月戊申「若有朕時不一レ造了。願於来世。改身猶作」
※今昔(1120頃か)二「我等、来世に常に共に同所に生れむ」 〔仏蔵経‐下〕

らい‐せい【来世】

〘名〙 (「せい」は「世」の漢音)
① 未来の世。後の世。将来。〔書経‐仲虺之誥〕
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編「夫れ各教の俗を誘ふ、皆来世(ライセイ)の大快楽(だいけらく)を以てす」

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普及版 字通「来世」の解説

【来世】らいせい

後世。〔書、仲之誥〕(われ)(の湯王)來世、台(われ)を以て口實と爲さんことをる。

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