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極楽 ごくらく sukhāvatī

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

極楽
ごくらく
sukhāvatī

原意は,幸福のあるところ。この国の教主は阿弥陀仏。また「浄土」とも呼ばれる。元来,浄土とは,清浄な国土すなわち仏の国土という意。そこで浄土には,阿 閦 (あしゅく) 仏の妙善浄土,薬師仏の浄瑠璃世界,釈迦仏の霊山 (りょうぜん) 浄土,毘盧遮那 (びるしゃな) 仏の蓮華蔵世界阿弥陀仏の極楽浄土などがある。

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デジタル大辞泉の解説

ごく‐らく【極楽】

《〈梵〉Sukhāvatīの訳》仏語。阿弥陀仏の浄土。西方十万億土かなたにあり、広大無辺にして諸事が円満具足し、苦患(くげん)のない、この上なく安楽な世界。浄土教の理想とする仏の国で、念仏を唱えれば、阿弥陀仏の本願力によってこの浄土に往生するという。西方浄土極楽安養浄土。極楽界。極楽浄土。
安楽でなんの心配もない状態や境遇。また、そういう場所。「この世の極楽を味わう」⇔地獄

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百科事典マイペディアの解説

極楽【ごくらく】

阿弥陀(あみだ)仏の浄土。極楽浄土,安養浄土,安楽国とも。西方十万億の仏土を過ぎた所にあり,一切の苦悩がなく,阿弥陀仏が常に説法するのを蓮華(れんげ)座で聞くとされる。
→関連項目十楽浄土浄土信仰称名念仏

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

ごくらく【極楽】

熊本の米焼酎。減圧蒸留酒と常圧蒸留酒の2種類がある。原料は米、米麹。アルコール度数20%、25%、35%、40%。蔵元の「林酒造場」は江戸中期創業。所在地は球磨郡湯前町下城。

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デジタル大辞泉プラスの解説

極楽

熊本県、有限会社林酒造場が製造する米焼酎。

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世界大百科事典 第2版の解説

ごくらく【極楽】

阿弥陀仏の浄土の名。サンスクリットではスカーバティーsukhāvatī。大乗仏教になって多くの仏菩薩が考えだされるようになったとき,それぞれの仏菩薩がそれぞれの浄土をもつという思想が現れた。そのなかでも阿弥陀仏の西方極楽浄土は阿閦(あしゆく)仏の東方妙喜国と並んで特異なものである。《阿弥陀経》によると,阿弥陀の浄土は西方,十万億の仏土を過ぎたところにあり,苦はなく楽にみちているので極楽と名づけられる。

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大辞林 第三版の解説

ごくらく【極楽】

sukhāvatī の訳〕
「極楽浄土」の略。
安楽で何の心配もない場所や境遇。天国。 ↔ 地獄 「朝湯に入り寝て暮らせるとは-、-」 「聞いて-見て地獄」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

極楽
ごくらく

阿弥陀仏(あみだぶつ)が住居(すまい)する世界(浄土(じょうど))のこと。サンスクリット語スカーバティーsukhvatの訳で、「幸福のある(ところ)」という意味が、阿弥陀仏の国土をさす固有名詞となった。阿弥陀仏がまだダルマーカラ(法蔵(ほうぞう))とよばれる求道(ぐどう)者であったとき、誓願をたてて、あらゆる人々を救おうとし、それが成就(じょうじゅ)するまでは悟りの境地には入らないと宣言する。やがてその願いが完成して、阿弥陀仏はその仏国土すなわち極楽に住んでいる。そこは、あらゆる苦しみや災いのない安楽な世界であり、念仏する者は死後この世界に生まれて仏となることができるという。極楽世界、極楽浄土、安養(あんにょう)浄土、安楽国ともいう。
 極楽浄土を説く代表的経典は『無量寿経(むりょうじゅきょう)』『観(かん)無量寿経』『阿弥陀経』などであって、とくに浄土宗、浄土真宗の根本経典となっている。『無量寿経』には詳細な極楽の描写が記されているが、『阿弥陀経』によれば、「これより西方、十万億の仏土を過ぎて、世界あり、名づけて極楽という」とあり、「その国の衆生(しゅじょう)にはもろもろの苦しみあることなく、ただもろもろの楽しみを受く。ゆえに極楽と名づく」と説かれている。極楽には七重の石垣(欄楯(らんじゅん))をはじめ、数多くの建物や庭園が金銀などの宝石類によって飾られ、整然と配置されていて豪華絢爛(ごうかけんらん)である。世俗社会からみると富裕階級の生活が理想化され、誇張されて描写されている。極楽の自然の記述は、罪や汚れのない清らかな描写だけでよいと思われるが、これには経典の成立した地域性を考慮しないと理解ができない。また、一方、財産や住宅に執着する気持ちもなければ、自分のものとか、他人のものとか、区別する心すら生じない世界としており、空観(くうがん)の影響と思われる。『観無量寿経』には、罪深い極悪な者でも、臨終(りんじゅう)に一声、阿弥陀仏の名をよぶことによって極楽に往生(おうじょう)できると説いているように、一般庶民を極楽へ導き入れるための叙述がきわめて具象的であるのも特色といえよう。極楽が西方にあるとするのは、インド周辺の思想と関連し、時間・空間の考え、太陽崇拝などの影響も考えられる。ペルシアの太陽神話やミトラ神信仰に起源を求める学説もあるが、おそらくインド、イランの共通文化の基盤から発展したものであろう。
 中国に入って唐代の曇鸞(どんらん)、善導らによってとくに提唱された。日本では源信が『往生要集』のなかで、地獄を克明に描いて極楽を浮き彫りにしている。とくに法然(ほうねん)(源空)、親鸞(しんらん)によって力説されて、浄土信仰は極楽信仰が中心となり、ほかの仏の浄土信仰は影が薄くなってしまった。[石上善應]

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世界大百科事典内の極楽の言及

【往生】より

…この世で命をおえたのち,他の世界に往(い)って生(しよう)を受けること。とくに念仏の功徳(くどく)によって,臨終のとき阿弥陀仏の来迎にあずかり,阿弥陀仏の国土である西方の極楽浄土に往き生まれること。往生を願うことを願生,願往生といい,往生する人を往生人という。…

【浄土】より

…清浄な国土という意味で,菩薩として衆生を救済せんという誓願を立てて悟りに達した仏陀が住む清浄な国土のことであり,煩悩(ぼんのう)でけがれた凡夫の住む穢土(えど)つまり現実のこの世界に対比していう。浄土は大乗仏教における宗教的理想郷を指す言葉としても広く用いられたが,阿弥陀仏の信仰が鼓吹され流行するにつれて,阿弥陀仏の仏国土である極楽と同一視され,ついには同義語となる。サンスクリットには浄土を意味する術語はないが,漢訳仏典の訳語の用例からみて,仏国土を意味するブッダ・クシェートラbuddha‐kṣetraの訳語とされている。…

【他界】より

…これによって,死後の生という経験的に立証することのできない事象が,人々の心象世界のなかにある種の実在感をもって根をおろすことができるのである。仏教やキリスト教のような組織宗教の場合には,こうして呈示される他界のイメージは,天国極楽にしても地獄にしても,一応の一貫性をもっているが,組織化の進んでいない宗教や民間信仰の場合は,互いに矛盾するいくつものイメージが共存していることが多い。たとえば日本の民俗宗教においては,山岳の頂きを他界の在所とする山上他界観や,海の彼方に他界があると考える海上他界観,あるいは洞窟などを他界の入口とみなすような地中(地下)他界観が併存している。…

【楽園】より

…この伝説は古代ローマ世界において,祝福された死者が行くとされたフォルトゥナタ・インスラFortunata Insula(幸せの島)の伝承と容易に結びついた。これは仏教思想における〈極楽〉と共通な考え方であり,しかもそれが西方に想定されたのだから,西洋でも浄土は西にあったということになる。なおこの〈島の楽園〉の具体的な位置は,当初は地中海世界の西端ジブラルタル付近に想定されたが,やがて地中海民族の行動半径の拡大にともなって,もっと西方の大西洋上のカナリア諸島に擬せられたりした。…

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