二人妻(読み)ふたりづま

百科事典マイペディア 「二人妻」の意味・わかりやすい解説

二人妻【ふたりづま】

男が新しい妻を迎えるが,恨み言も言わず男を慕い続ける元の妻のようすを見,それにひきかえ新しい妻には欠点があることを発見する,それによって元の妻のもとに戻る,という話型。《伊勢物語》の〈筒井筒〉の段が早いが,《大和物語》では複数認められ,《今昔物語集》や《沙石集》などの説話文学に受け継がれた。それぞれの時代に理想とされた女性像を端的に示していて興味深い

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む