二人妻(読み)ふたりづま

百科事典マイペディア 「二人妻」の意味・わかりやすい解説

二人妻【ふたりづま】

男が新しい妻を迎えるが,恨み言も言わず男を慕い続ける元の妻のようすを見,それにひきかえ新しい妻には欠点があることを発見する,それによって元の妻のもとに戻る,という話型。《伊勢物語》の〈筒井筒〉の段が早いが,《大和物語》では複数認められ,《今昔物語集》や《沙石集》などの説話文学に受け継がれた。それぞれの時代に理想とされた女性像を端的に示していて興味深い

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