二元機能触媒(読み)ニゲンキノウショクバイ

化学辞典 第2版 「二元機能触媒」の解説

二元機能触媒
ニゲンキノウショクバイ
dual functional catalyst, bifunctional catalyst

二つの異なる機能を合わせもつ触媒.Pt,Pdのような金属と,SiO2・Al2O3のような固体酸とからなる触媒がその例で,アルカン異性化などに用いられる.直鎖アルカンは金属表面で脱水素されて生じたアルケンが,酸により分枝アルケンに異性化し,ふたたび金属表面で水素化されるという過程で,分枝アルカンが生成する.一つの分子酸性塩基性を示すときに使われる両性とは区別される.二つの機能の組合せによりいろいろな触媒が考えられる.水和と脱水素との組合せによるアルケンからケトン合成の触媒,脱水素-水素化とアルケン不均化との組合せによるアルカン不均化触媒,水素化-脱水素と重合の組合せによるベンゼンの水素化二量化触媒などが知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む