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二化性 にかせい

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大辞林 第三版の解説

にかせい【二化性】

昆虫が、一年間に二世代繰り返す性質。多く夏と秋に現れる。二化。 → 化性

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二化性
にかせい

昆虫が1年間に二世代を繰り返す性質をいう。一世代のものを一化性、三世代以上のものを多化性という。化性の語は元来、年間の世代数を定める遺伝的な性質を意味していた。しかし最近では、遺伝的背景だけでなく外部環境への適応などを含めた、総合的な生理学的な性質として化性を理解するようになっている。ニカメイガアメリカシロヒトリ、二化性カイコなど、遺伝的に多化性の背景をもつ昆虫も、中緯度における環境条件への生理的な適応として二化性になったと考えられる。中緯度では、越冬した休眠卵が休眠から覚め、春季の低温・暗条件下で胚(はい)発生をすると、そのカイコが親になるとき休眠要因(ホルモン)が分泌されず、生まれた卵は休眠しない。したがってこの卵は夏季の高温・明条件下で胚発生することになる。こうして胚発生したカイコでは休眠要因が分泌され、生まれる卵は休眠し、長期にわたる寒冷期を経ないと休眠から覚めない。このように胚期の温度・光条件が次代の卵の性質を決めることにより二化性を実現している。これは食草であるクワの成長状況と歩調をそろえた適応ともいうことができる。[竹内重夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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