二面角(読み)にめんかく

最新 地学事典 「二面角」の解説

にめんかく
二面角

dihedral angle

一般には二つの平面がなす角度をさすが,地球科学においては,特に固相-固相からなる粒界が液相に接するときの角度(固液二面角。以下,二面角とする)をさす(図a)。二面角は地下深部の岩石内に存在するH2O流体やメルトが浸透流で移動可能であるかどうかを決定するパラメーターとして重要な意味をもつ。二面角が60°より小さい時,液相は結晶粒界の稜部を濡らし,三次元的に連結するため,浸透流が可能となる(図b)。一方,二面角が60°より大きい時は,液相は孤立して存在し,連結しないため,浸透流は起こらない(図c)。実験により,二面角は結晶や液相の化学組成,温度圧力条件によってさまざまに変化することがわかってきている。参考文献E.B.Watson et al.(1987) Earth and Planet. Sc. Lett., Vol. 85: 497(右上図)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「二面角」の意味・わかりやすい解説

二面角
にめんかく

平面をその上の直線で二分してできる各部分半平面という。この場合、初めの直線はそれぞれに含める。一直線lを端とする二つの半平面α、βのつくる図形を二面角という。l上の点からα、βのそれぞれの上でlに垂直な半直線を引くとき、そのつくる角の大きさを二面角の大きさという。二面角はまた、次のように考えることもできる。空間は一つの平面によって二つの部分に分かれるが、その各部分を半空間という。この場合、境の平面はそれぞれに含める。二面角は、交わる二平面を境とする二つの半空間の共通部分として定義される場合もある。

栗田 稔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二面角」の意味・わかりやすい解説

二面角
にめんかく
dihedral angle

2つの平面が交わっているとき,その交線 l を境にした2つの半平面π,π' によってつくられる図形を二面角という。二面角の大きさは,l 上の1点P からπ,π' 上に引いた垂線のなす角 ∠APB のことである。この二面角の大きさを,単に二面角ということもある。 l を二面角の辺,π,π' を二面角の面という。

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