五人の斥候兵(読み)ゴニンノセッコウヘイ

デジタル大辞泉 「五人の斥候兵」の意味・読み・例文・類語

ごにんのせっこうへい〔ゴニンのセキコウヘイ〕【五人の斥候兵】

田坂具隆監督による映画題名。昭和13年(1938)公開出演小杉勇、見明凡太朗ほか。第15回キネマ旬報ベストテン日本映画ベストワン作品。ベネチア国際映画祭イタリア民衆文化大臣賞受賞。

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デジタル大辞泉プラス 「五人の斥候兵」の解説

五人の斥候兵

1938年制作の日本映画。監督:田坂具隆、脚色:荒牧芳郎、原作:高重屋四郎。出演:小杉勇、見明凡太朗、井染四郎、星ひかる、伊沢一郎ほか。第15回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・ワン作品。

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世界大百科事典(旧版)内の五人の斥候兵の言及

【田坂具隆】より

…ほとんど同時に監督としてスタートした内田吐夢に比べて作品も作風もじみで目だたなかったものの,久米正雄原作,入江たか子主演のメロドラマ《月よりの使者》(1934),川口松太郎原作の《明治一代女》(1935)をヒットさせたのち,山本有三文学のヒューマニズムに共感して映画化した《真実一路》(1937)と《路傍の石》(1938)で映画作家としての新境地に達した。この間に高重屋四郎というペンネームでシナリオ(原案)を書いて撮った《五人の斥候兵》(1938)は,日中戦争開始後の国策映画路線のなかにあって,戦争の場に立たされた人間の姿を素朴な形で描きつつ〈戦争〉と真剣に取り組んだ初めての日本映画であった。この映画は,日本と政治的連帯感があったイタリアのベネチア映画祭に出品されて〈大衆文化大臣賞〉を受賞し,外国における日本映画の受賞第1作となった(黒沢明監督《羅生門》のベネチア映画祭グラン・プリ受賞は1951年)。…

※「五人の斥候兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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