五墓(読み)ごぼ

精選版 日本国語大辞典 「五墓」の意味・読み・例文・類語

ご‐ぼ【五墓】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代、天皇の近親の五つの墓。貞観年間(八五九‐八七七)には、藤原鎌足の多武峰墓、同冬嗣の宇治墓、冬嗣の妻藤原美都子の次宇治墓、清和天皇外祖父良房の後愛宕墓、外祖母源潔姫の愛宕墓をいった。のち、次宇治墓を除いて陽成天皇外祖母藤原乙春の深草墓を加え、さらに、良房および源氏の愛宕の二墓を除いて、光孝天皇外祖父藤原総継の拝志墓および外祖母藤原数子の八坂墓を追加。延喜に至って、改めて八墓とした。→近墓(きんぼ)
    1. [初出の実例]「在山城国宇治郡四墓、加太政大臣贈正一位藤原朝臣良房愛宕墓五墓山城国愛宕郡」(出典日本三代実録‐貞観一四年(872)一二月一三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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