五本村
ごほんむら
[現在地名]坂井町五本
坂井平野中央部東寄り、北陸街道沿いの金津宿(現金津町)と長崎宿・舟寄宿(現丸岡町)の間に位置する。
中世には興福寺領河口庄に属し、五本卒都婆と称していた。建武元年(一三三四)六月の坪江郷雑々引付(大乗院文書)に「元弘三年六月七日於三国湊致強盗并殺害刃傷悪□人

」としてあげる二〇名のうち、禅海房と源三に「河口庄内五本卒都婆住」と記されている。室町中期以前のものと思われる河口庄御検注郷々仏神田注文(東荒井春日神社文書)にも大口郷内田地として「五本卒都婆大日田 八反」「五本卒都婆地蔵堂 一反」「同神田 二反半」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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