五根緒村(読み)ごねおむら

日本歴史地名大系 「五根緒村」の解説

五根緒村
ごねおむら

[現在地名]対馬町五根緒

本来の村は舟志しゆうじ浦の浦口南岸にあり、西に天頭てんどう山と名方なかた浦がある。応永二三年(一四一六)三月六日の宗貞茂安堵書下(伊奈郡判物写)に「五根□かま一」とみえ当地の塩竈一つの得分が宗兵部丞に安堵されている。永享九年(一四三七)にも「五ねうのせそかま」が小宮四郎に宛行われ(同年一二月二六日「宗貞盛充行状写」同判物写)、延徳二年(一四九〇)「こにようのかま」の知行が宗弥六に安堵された(同年閏八月二一日「宗貞国安堵書下写」同判物写)。永享三年当時「西泊・中越・五ねう」の地下船が高麗一俵物を扱う通商のため渡海していた(同年九月一〇日「宗貞盛書下写」対馬の古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報