五軒邸(読み)ごけんやしき

日本歴史地名大系 「五軒邸」の解説

五軒邸
ごけんやしき

[現在地名]姫路市五軒邸一―四丁目

姫路城東の外曲輪に位置する武家町。上・下の久長きゆうちよう町とさかい町の東にあり、北と東は外堀に面した広い町域。五軒屋敷(屋鋪)(「姫辺雑記」姫路市立城内図書館蔵)・五間屋敷(宝永八年姫路城下図)とも書いた。慶長六年(一六〇一)の町割以前に町場化が進んでいたと考えられる。国府寺村々長上村氏所持縮図(村翁夜話集)に当町辺りを「殿町」「外殿町」と記しており、町としての性格は不明だが、慶長六年の裏書がある野里村古地図にも「とのまち」とある。江戸時代を通して七〇―九〇軒近い侍屋敷があった。文化一三年(一八一六)以前の侍屋敷図には北の竹之たけの門近くに組屋敷がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android