五鈷杵(読み)ゴコショ

精選版 日本国語大辞典 「五鈷杵」の意味・読み・例文・類語

ごこ‐しょ【五鈷杵】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「杵」は、きねのこと。五鈷がきねの形に似ているところからいう ) =ごこ(五鈷)
    1. [初出の実例]「阿彌陀仏に向奉て、左手には五色の糸を取り、右手には五枯杵を持て」(出典:粉河寺縁起(1234頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の五鈷杵の言及

【密教法具】より

…密教では,杵(きね)の形をした中央の握り両端に鈷の突起をつくりその鋭さによって煩悩を打ち破り,菩提心(仏性)をあらわすための法具である。両端の鈷数や形によって独鈷杵,三鈷杵,五鈷杵,九鈷杵,宝珠杵,塔杵,九頭竜(くずりゆう)杵などがある。独・三・五鈷杵は古いが,宝珠・塔杵は新しく,九鈷杵,九頭竜杵はチベットの杵の影響を受け,宋,元代に多い。…

※「五鈷杵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む