五鈷(読み)ゴコ

精選版 日本国語大辞典 「五鈷」の意味・読み・例文・類語

ご‐こ【五鈷・五股・五】

  1. 〘 名詞 〙 密教で用いる法具。金剛杵(こんごうしょ)の一つで、両端が五つに分かれる。修法の際に、煩悩をくだき、仏性の顕現に資するための法具。五鈷杵(ごこしょ)。
    1. 五鈷〈三宝物具鈔〉
      五鈷〈三宝物具鈔〉
    2. [初出の実例]「庭中只有一茎蓮花其上有五金剛杵」(出典:九暦‐逸文・延長八年(930)八月一七日)
    3. [その他の文献]〔大日経疏‐一一〕

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世界大百科事典(旧版)内の五鈷の言及

【金剛杵】より

…バジュラは,把手の両端に鋭い刃のついた杵形の武器で,雷をかたどったものといわれ,本来は雷霆(らいてい)神インドラの所持物であったが,のち仏教では,この武器を持った神(執金剛神)がいつも影のように仏につき従い,仏を守護していたと考えられた。密教の法具としての金剛杵は,この武器が堅固であらゆるものを摧破(さいは)するところから,煩悩を破る悟りの智慧の象徴として採り入れられたもので,両端の刃先の形によって,1本だけ鋭くとがった刃先の独鈷(独股)(とつこ),その刃先に両側から勾(かぎ)形に湾曲した刃を2本備えた三鈷(三股),四方から4本備えた五鈷(五股)などがある。これらはいずれも武器のおもかげをとどめているが,ほかに,武器でない宝珠や塔をあしらった宝珠鈷や塔鈷といわれるものもある。…

※「五鈷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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