井上善十郎(読み)イノウエ ゼンジュウロウ

20世紀日本人名事典 「井上善十郎」の解説

井上 善十郎
イノウエ ゼンジュウロウ

昭和期の衛生学者 北海道大学名誉教授



生年
明治26(1893)年8月23日

没年
昭和36(1961)年11月12日

出生地
埼玉県

学歴〔年〕
東京帝大医学部〔大正9年〕卒

学位〔年〕
医学博士

経歴
伝染病研究所に入り、文部省在外研究員として4年間欧州留学。昭和4年北海道帝国大学教授となり衛生学を担当。20年医学部長、32年退官、名誉教授。この間、13年に上海の同仁会華中防疫所長となり、コレラ防疫、諸種ワクチン製造に3年余従事した。また学術会議会員、北海道医師会長、北海道衛生協会長、北海道労働科学研究所長などを歴任した。空気イオン、BCGなどの研究があり、著書に「新衛生学」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上善十郎」の解説

井上善十郎 いのうえ-ぜんじゅうろう

1893-1961 昭和時代の衛生学者。
明治26年8月23日生まれ。ヨーロッパ留学後,昭和4年北海道帝大教授となる。北海道医師会長,北海道労働科学研究所長などをつとめ,12年北海道産業衛生協会を設立した。空気イオンの研究,BCGの効果と生活条件の研究などで知られる。昭和36年11月12日死去。68歳。埼玉県出身。東京帝大卒。著作に「新衛生学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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