20世紀日本人名事典 「井上覚造」の解説
井上 覚造
イノウエ カクゾウ
昭和期の洋画家 二科会常務理事。
- 生年
- 明治38(1905)年1月13日
- 没年
- 昭和55(1980)年1月21日
- 出生地
- 大阪府
- 学歴〔年〕
- 神戸高商(現・神戸大学経済学部)〔昭和3年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 二科賞〔昭和17年〕「立華」,青児賞〔昭和47年〕「猟人日記」,二科展総理大臣賞(第62回)〔昭和52年〕「文明批判序説」
- 経歴
- 信濃橋洋画研究所で小出楢重に師事。昭和5年二科展に初入選、14年同展で「作品A」などを出品して特待となり、二科会内の前衛集団九室会に所属。17年同展に「立華」で二科賞を受賞、20年同会会員となる。26年同展で会員努力賞、47年「猟人日記」で青児賞、52年「文明批判序説」を出品して総理大臣賞を受賞。また32年インド・ビエンナーレ展、35年サロン・コンパレゾン、36年メキシコ・オーデトリオ・ナショナル展に出品し国際展でも活躍。石積みの構築物などをモチーフとしたシュルレアリスム風の風景画を描いた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報