日本歴史地名大系 「井上館跡」の解説 井上館跡いのうえやかたあと 茨城県:行方郡玉造町井上村井上館跡[現在地名]玉造町井上井上の北部、字平(たいら)にある。「行方軍記後世鑑」(高野家蔵)によれば、井上氏は常陸大掾氏一族の小高氏の支族で、至徳年中(一三八四―八七)この地に館を構築という。室町時代に平満所と称した井上五郎維義があり、維義は佐竹氏と小田氏の不和に乗じ、小田(おだ)城(現筑波郡筑波町)を攻略しようとして明応八年(一四九九)小田氏と戦ったが、維義は討死し、廃館となったと伝承される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by