井出海老沢村(読み)いでえびさわむら

日本歴史地名大系 「井出海老沢村」の解説

井出海老沢村
いでえびさわむら

[現在地名]協和町井出蛯沢いでえびさわ

小貝こかい川左岸にあり、北は小栗おぐり村、南は向川澄むこうかわすみ村。江戸中期までは井出・海老沢両村に分れ、「寛文朱印留」には笠間藩領として両村名が載る。元禄郷帳の村高は井出村が一千一一五石余、海老沢村が二〇〇石。「新編常陸国誌」によれば、その後両村が合併して井出蛯沢村となる。幕末の村高を記した「各村旧高簿」には井出海老沢村として天領四五石余、旗本加藤・神尾両氏領各二〇〇石、梶氏領一〇七石余、東条小宮山坪内松下・青木・成瀬・美濃部各氏領各四一石余、神明羽黒社領八石余、大陽たいよう(太陽)寺領七石とあり、井出村のうち大陽寺組が笠間藩領として二〇一石余、海老沢村四五石余、井出村一七七石余も同じく笠間藩領とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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