井料米(読み)いりょうまい

精選版 日本国語大辞典 「井料米」の意味・読み・例文・類語

いりょう‐まい ゐレウ‥【井料米】

〘名〙
中世領主領内の灌漑施設の開削修理などで農民を使役するとき、食料費用として支給した米。
※西大寺文書‐四・延文四年(1359)一一月一〇日・西大寺置文「一井料米者、段別二升宛之所役也」
② 共同して農業用水を掘ったためにつぶれた田地の収穫量に相当する代価を、利益を得る村が米または金銭で支払うこと。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android