(読み)コウ

デジタル大辞泉 「亘」の意味・読み・例文・類語

こう【亘】[漢字項目]

人名用漢字] [音]コウ(呉)(漢) セン(呉)(漢) [訓]わたる
端から端まで及ぶ。わたる。「亘古こうこ
[補説]「せん」と「こう」は本来別字。「亘」は「めぐる」意、「亙」は「わたる」意であるが、しばしば混用される。
[名のり]のぶ・とおる・ひろし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「亘」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 6画

[字音] カン(クヮン)・セン・コウ
[字訓] めぐる・わたる

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
上下の二線の区画の間に、垣などのめぐる形。〔説文〕十三下に「亘(かき)の回る形に象る。上下は物を求むるなり」とするが、求索の意がある字ではない。〔伝〕に「宣字の回風回轉に從ふは、陰陽を宣ぶる以なり」という。宣室は獄舎に用いたもので、宣はその構造に関するところのある字であろう。盤桓は盤亘、亘にその意がある。

[訓義]
1. めぐる。
2. つらなる、わたる、あまねし。
3. おわる、きわまる。
4. 桓と通じ、盤桓。
5. 宣(せん)と通じ、のべる。
6. 亙・恒(こう)と通じ、つね。

[声系]
〔説文〕に亘声として・桓・宣・・垣など十二字を収める。桓・宣・垣はみな声を異にするが、古くは、桓huan、宣siuan、垣hiuanで、近い音であった。盤桓buan-huan、徘徊bui-hui、彷徨bang-huangはみな畳韻の連語である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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