盤桓(読み)バンカン

デジタル大辞泉 「盤桓」の意味・読み・例文・類語

ばん‐かん〔‐クワン〕【盤×桓】

[名](スル)うろうろと歩き回ること。また、ぐずぐずすること。
「一日島内に―して湖上風景を望み」〈服部誠一訳・春窓綺話〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「盤桓」の意味・読み・例文・類語

ばん‐かん ‥クヮン【盤桓】

〘名〙 (形動タリ) うろうろと徘徊すること。また、進まないでためらうこと。ぐずぐずすること。また、そのさま。
懐風藻(751)春日巨勢多益須〉「糸竹時盤桓、文酒乍留連」
浄瑠璃・関八州繋馬(1724)三「下(さが)れ退(すさ)れとざはめけば、返答もせず盤桓(ハンクン)たり」 〔易経‐屯卦〕

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普及版 字通 「盤桓」の読み・字形・画数・意味

【盤桓】ばんかん(くわん)

ゆきなやむ。めぐる。また、広大のさま。晋・陸機〔青青たる陵上の柏に擬す〕詩 名一に何ぞ綺(うるは)しき 闕、鬱(うつ)として盤桓たり

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