亡影(読み)なきかげ

精選版 日本国語大辞典 「亡影」の意味・読み・例文・類語

なき【亡】 影(かげ)

① 死んだ人の面影死者の霊。
源氏(1001‐14頃)須磨「なきかげやいかが見るらむよそへつつながむる月も雲がくれぬる」
大鏡(12C前)四「故おとどのことを、なきかげにもいかがと」
② 亡くなったあと。死んで霊魂となってしまっていること。死後。亡き跡。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「いみじくはぢかくし給しを、人にきこゆると、なきかげにてもこそみ給へ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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