交換理論(読み)こうかんりろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「交換理論」の意味・わかりやすい解説

交換理論
こうかんりろん

通常次の2つの異なる系譜に属する社会理論を指している。 (1) G.C.ホーマンズや P.ブラウらは,社会を市場 (厳密には物々交換市場) とのアナロジーでとらえた。すなわち,彼らは,すべての相互作用を,当事者双方の効用を極大化するための交換であると考え,理論構築を試みたのである。 (2) C.レビ=ストロースは,インセストタブーを,社会の全域にかかわる女性の交換の制度としてとらえ,その制度の作動を分析した。この視点は,女性だけではなく,さまざまな財の交換に応用される。

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