ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レビ」の意味・わかりやすい解説
レビ
Lévy,Bernard-Henry
フランスの批評家,作家。五月革命に裏切られた世代の一人として,全体主義,社会主義の欺瞞を告発した『人間の顔をした野蛮』 La Barbarie à visage humain (1977) で登場。以後『フランス・イデオロギー』L'Idéologie française (81) ,『原則の問題』 Questions de principe I,II (81~86) などで「新哲学派」と呼ばれる。また,日記や書簡,証言から,死の床にある詩人の生を再構成した小説『ボードレールの最期の日々』 Les Derniers jours de Charles Baudelaire (88) でアンテラリエ賞を受賞する。
レビ
Lévi, Sylvain
[没]1935.10.30. パリ
フランスの東洋学者,インド学者。 1889年ソルボンヌ大学,94年コレージュ・ド・フランスのサンスクリット語教授。 97,98年インドに旅行し,ネパールで碑文や写本を研究した。ブラーフマナ,叙事詩,インド=ギリシア文化交渉史,サンスクリット文学,梵蔵漢仏教文献の比較研究のほか,トカラ語の研究によるインド=ヨーロッパ語比較文法への功績は大きい。日仏会館館長として3度来日し,高楠順次郎とフランス語仏教辞典『法宝義林』を共同編纂した。多数のサンスクリット語校訂出版があり,仏教文化研究に大きく貢献した。
レビ
Lévis
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