京の夢大阪の夢(読み)キョウノユメオオサカノユメ

精選版 日本国語大辞典 「京の夢大阪の夢」の意味・読み・例文・類語

きょう【京】 の 夢(ゆめ)大阪(おおさか)の夢(ゆめ)

  1. 夢のはなしをする前に唱える言葉。〔諺苑(1797)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「京の夢大阪の夢」の解説

京の夢大阪の夢

京の都の夢、繁盛する商都大阪(大坂)の夢。夢の話をする前に唱えたことばとされるが、必ずしも意味は明確でなく、文脈によってかなり幅がある。

[使用例] 人生は京の夢、大阪の夢だ。電光朝露応作如是観だ[夢野久作*超人鬚野博士|1936]

[解説] 江戸のいろはかるたの最後に「京」の札があり、この文句が採用されていました。語義定説はなく、次のような諸説がある。夢ではさまざまな場所に行くことができる、夢では自分のいる場所とは違う場所を見る、人に夢を語ることは夢に籠もった啓示を公開してしまうことになるから、夢を語る前にその夢の所有権を宣言したなど。用例の「超人鬚野博士」がはかないもののたとえとして用いています。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む