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探偵怪奇作家。本名杉山泰道。福岡生れ。父は国士杉山茂丸。慶応大学文科を中退し福岡県香椎で農園を経営,いったん剃髪して幼名直樹を泰道と改めたが,法名のまま還俗して農園へ戻った。また能の喜多流教授,《九州日報》記者となった。1922年(大正11)から童話を発表しはじめたが,26年に夢野久作名義で《あやかしの鼓》を《新青年》に投稿入選。以後《死後の恋》《瓶詰地獄》《押絵の奇蹟》《氷の涯》などを発表した。在世時は探偵作家と目されたが,探偵,犯罪,怪奇の領域にとらわれず,異常・狂気・神秘の世界を探求,その代表作《ドグラ・マグラ》(1935)をはじめ全作が,死後33年を経てブームを呼んだ。
執筆者:中島 河太郎
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小説家。本名杉山直樹(なおき)、のち改名して泰道。福岡市生まれ。父親は国粋主義者の大物、杉山茂丸。慶応義塾大学文科中退。1926年(大正15)10月、怪談『あやかしの鼓』を発表して『新青年』にデビュー。引き続き『死後の恋』『瓶詰地獄』『押絵の奇蹟(きせき)』などの名編を書いて作家的地位を確立した。発表の舞台が『新青年』であったため推理作家という分類をされているが、彼の作品は論理的な推理小説とはほど遠く、いずれも怪奇幻想のファンタジーで、しかも達意な文章と非凡な構成力に特色がある。狂気の世界を描いた長編『ドグラ・マグラ』(1935)はその代表作である。
[厚木 淳]
『中島河太郎他編『夢野久作全集』全七巻(1969~70・三一書房)』
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※「夢野久作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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