知恵蔵 「京都・乙方遺跡」の解説 京都・乙方(おつかた)遺跡 2007年9月に京都府宇治市で見つかった豊臣秀吉築造と伝えられる16世紀末の堤防護岸の遺跡。粘板岩の石積みで幅5.5m、高さ2.2mの堤跡が延長約75m分確認された。岸の下部は松材のくいを打ち込んで強化してあった。石積み護岸の大規模な普請として、土木技術上も注目されている。京阪電鉄宇治駅そばの宇治川北岸沿い。1592年の伏見城築城に伴い、ここから大坂へのルート上に造られた「太閤(たいこう)堤」の一部らしい。 (天野幸弘 朝日新聞記者 / 2008年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by