人工授粉(読み)ジンコウジュフン

デジタル大辞泉 「人工授粉」の意味・読み・例文・類語

じんこう‐じゅふん【人工授粉】

人為的に花粉雌しべにつけてやること。果樹やウリ類でよく行う。人為授粉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「人工授粉」の意味・わかりやすい解説

人工授粉
じんこうじゅふん

花粉を人工的に授粉すること。一般栽培下の作物の場合には、自然下で雌しべの受ける受精可能な花粉の絶対数を補い、結果率を高める。育種目的の場合には、目的の雄性親となる花粉を媒助媒介)するために行う。雌しべに対する授粉の方法はピンセットで葯(やく)をつまんで行う、花粉をつけた綿棒を用いる、増量剤に混ぜた花粉を小型散粉器で吹き付ける、風媒植物ではヘリコプターの風を利用する、など多彩である。

[飯塚宗夫]

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