故事成語を知る辞典 「人間五十年」の解説 人間五十年 人生が短いことのたとえ。 [使用例] 人間、五十年、贅ぜい沢たくをして、食って過ぎるだけなら、何も盗ッ人なんて、短気な世渡りをするにゃ当らねえぜ[吉川英治*雲霧閻魔帳|1933] [由来] 伝統芸能の一つ、幸こう若わか舞まいの「敦あつ盛もり」から。源平合戦の際に、若くして討ち死にした武将、平敦盛を題材にした作品。その一節に、「人間五十年、化け天てんのうちをくらぶれば、夢まぼろしのごとくなり(たった五〇年の人生は、化け楽らく天てんの人々にくらべれば、夢や幻のようなものだ)」とあります。「化天」とは、仏教で信じられている天上界の一つ、化楽天のことで、そこに住む人々は八〇〇〇歳も生きるそうです。 [解説] 「敦盛」は、戦国時代の武将、織田信長が好んで舞った曲として、知られています。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by