人間嫌(読み)にんげんぎらい

精選版 日本国語大辞典 「人間嫌」の意味・読み・例文・類語

にんげん‐ぎらい‥ぎらひ【人間嫌】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 世間の人とつきあうのをきらうこと。また、そのさまやその人。
    1. [初出の実例]「必ずしも世間の所謂『人間嫌ひ』━ “Misanthropist” ではない」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉三)
  2. [ 2 ] ( 原題[フランス語] Le Misanthrope ) 戯曲。五幕。モリエール作。一六六六年パレ‐ロワイヤル座でモリエール一座が初演副題「怒りっぽい恋人」。道徳的な潔癖さから人間嫌いとなった青年アルセストが、社交的な未亡人と恋をして裏切られ、またしても人間の不誠実さに幻滅するてんまつを通じ、人間社会を鋭く風刺した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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