デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仁寛」の解説 仁寛 にんかん ?-? 平安時代後期の僧。源俊房の子。真言宗。兄の勝覚(しょうかく)に灌頂(かんじょう)をうけ,輔仁(すけひと)親王の護持僧となる。永久元年(1113)鳥羽(とば)天皇暗殺を計画して伊豆(いず)へ流され,名を蓮念とあらためる。密教と陰陽道が混交した立川流の祖ともいわれる。通称は東院阿闍梨(あじゃり),伊豆阿闍梨など。法名は任寛とも。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の仁寛の言及 【立川流】より …平安時代末,崇徳天皇の護持僧をつとめた醍醐山東院の仁寛(にんかん)を流祖とする真言密教の一流。密教の教理を曲解して,天地の森羅万象を金剛界と胎蔵界に分け,これに男女を配して大日如来にあて,男女の交合をもって即身成仏の秘法とし,煩悩即菩提の極致であると説く。… ※「仁寛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by