伊豆(読み)いず

日本大百科全書(ニッポニカ)「伊豆」の解説

伊豆
いず

古代国家の行政区域。東海道に属す。680年(天武天皇9)駿河(するが)国の2郡を割いて伊豆国とした。律令(りつりょう)制下では田方(たがた)、那賀(なか)、賀茂(かも)の3郡を管し、国府は田方郡に置かれた。古来配流(はいる)の地とされ、源頼朝(よりとも)の流罪は著名。鎌倉幕府直轄地。堀越公方(ほりこしくぼう)の支配を経て、戦国時代には後北条(ごほうじょう)氏、徳川氏が領有。江戸中期以降は代官江川(えがわ)氏が支配。明治になり韮山県(にらやまけん)、足柄県(あしがらけん)を経て、1876年(明治9)旧伊豆国は静岡県となった。

[川崎文昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「伊豆」の解説

いず いづ【伊豆】

[一] 東海道一五か国の一つ。古くから温泉重罪人の流刑地で知られる。鎌倉時代は北条氏、南北朝時代は上杉氏、戦国時代は小田原の後北条氏が支配。江戸初期、伊豆金山が栄え幕府直轄地となる。廃藩置県後、足柄県を経て明治九年(一八七六伊豆半島部は静岡県に合併伊豆七島は同一一年東京府に入る。豆州。下国。
[二] 静岡県、伊豆半島中北部の地名多数の温泉のほか修善寺天城峠など観光資源が豊富。平成一六年(二〇〇四市制

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「伊豆」の解説

いず〔いづ〕【伊豆】

旧国名の一。静岡県伊豆半島および東京都伊豆諸島にあたる。豆州ずしゅう
伊豆半島中北部の市。多数の温泉のほか、修禅寺しゅぜんじ天城峠あまぎとうげなど観光資源が豊富。平成16年(2004)修善寺町、土肥とい町、天城湯ヶ島あまぎゆがしま町、中伊豆町が合併して成立。人口3.4万(2010)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

半夏生

半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android