日本大百科全書(ニッポニカ) 「仁江海岸」の意味・わかりやすい解説 仁江海岸にえかいがん 石川県珠洲市(すずし)の海岸。能登(のと)半島北部の日本海に面する。新第三紀中新世の成層凝灰岩からなる急崖(きゅうがい)や奇岩怪石が約4キロメートル続く。風化作用により生じたツバ崎、帆立岩(ほたていわ)、鯖尾岩(さばおいわ)などや、千畳敷といわれる海苔(のり)島などがあり、イワノリがとれる。能登半島外浦(そとうら)の男性的海岸美の一つで、日本海の落日が美しい。厳冬に飛沫(ひまつ)が舞う波の花が珍しく、夏は揚浜式塩田の製塩が観光用に行われる。能登半島国定公園域。[矢ヶ崎孝雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例