仁風便覧(読み)じんぷうべんらん

日本歴史地名大系 「仁風便覧」の解説

仁風便覧(天保仁風便覧)
じんぷうべんらん

一冊 天保八年刊

版本 大阪城天守閣保管

解説 天保八年の大飢饉の時の大坂西宮・豊島郡岡町・兵庫の施行者の一覧。とくに大坂は初めに個人の部で施行内容を詳細に記し、次いで三郷各町の施行人名を載せる。享保仁風一覧の発行に準じて大坂本屋仲間が刊行

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の仁風便覧の言及

【仁風一覧】より

…とくに,飢饉時に飢人の大量発生をみる都市社会では享保の飢饉を契機に,富裕町人による組織的な施行が展開されるようになった。このため《仁風一覧》にならって,大坂で1837年(天保8)《仁風便覧》,京都で67年(慶応3)《仁風集覧》が刊行された。近世の三大飢饉と言われる天明の飢饉に際しては,官製の施行者名簿は刊行されなかった。…

※「仁風便覧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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