今小路
いまこうじ
「快元僧都記」天文八年(一五三九)一〇月条に、去月二八日より「扇谷今小路」の番匠主計助が荒神の宮を修補したとみえるから、今小路が扇ヶ谷村内にあったことは確実であり、おそらくは寿福寺前から六地蔵へ抜ける道をさすのではないか。「鎌倉志」「攬勝考」はともに寿福寺前から南、巽荒神の辺りまでを今小路、以南から長谷までを長谷小路としているが、寿福寺前から巽荒神までと狭い部分のみに限定せず、六地蔵へ抜ける道筋全体を今小路と考えるべきであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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