仮想発電所(読み)カソウハツデンショ(英語表記)Virtual Power Plant

デジタル大辞泉 「仮想発電所」の意味・読み・例文・類語

かそう‐はつでんしょ〔カサウ‐〕【仮想発電所】

複数の小規模発電所による電力をまとめて管理・制御し、仮想的に単一の発電所のように機能させるシステム仮想電力発電所バーチャルパワープラントVPP)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「仮想発電所」の解説

仮想発電所

一般家庭や事業所の太陽光パネルや蓄電池、電気自動車(EV)といった小規模電源をIoT(モノのインターネット)などの技術で一括制御し、一つの発電所のように機能させる仕組み。英名のVirtual Power Plant(バーチャルパワープラント)を略してVPPとも称される。電力会社の依頼を受け、節電量をコントロールするアグリゲーターが仲介役となって各電源を遠隔制御し、これに協力した電源保有者は対価を得られる。VPPの実現により、電力需要のピーク抑制や電力不足時の供給力増強、再生可能エネルギーの供給過剰分の吸収などが可能になると期待されている。近年の再生可能エネルギーの普及拡大を背景に、政府や電力会社などが事業化に向けた取り組みを進めている。

(2019-10-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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