一般家庭や事業所の太陽光パネルや蓄電池、電気自動車(EV)といった小規模電源をIoT(モノのインターネット)などの技術で一括制御し、一つの発電所のように機能させる仕組み。英名のVirtual Power Plant(バーチャルパワープラント)を略してVPPとも称される。電力会社の依頼を受け、節電量をコントロールするアグリゲーターが仲介役となって各電源を遠隔制御し、これに協力した電源保有者は対価を得られる。VPPの実現により、電力需要のピーク抑制や電力不足時の供給力増強、再生可能エネルギーの供給過剰分の吸収などが可能になると期待されている。近年の再生可能エネルギーの普及拡大を背景に、政府や電力会社などが事業化に向けた取り組みを進めている。