仮想発電所(読み)カソウハツデンショ(英語表記)Virtual Power Plant

デジタル大辞泉 「仮想発電所」の意味・読み・例文・類語

かそう‐はつでんしょ〔カサウ‐〕【仮想発電所】

複数の小規模発電所による電力をまとめて管理・制御し、仮想的に単一の発電所のように機能させるシステム仮想電力発電所バーチャルパワープラントVPP)。

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共同通信ニュース用語解説 「仮想発電所」の解説

仮想発電所

英語表記の頭文字を取って「VPP」とも呼ばれる。さまざまなモノをインターネットで結ぶIoT技術を使い地域全体の電力需給バランスを調整、ネットワーク全体を一つの発電所のように機能させる仕組み。大手電力から新電力まで、地域のさまざまな発電事業者と電力使用者がインターネットでつながり、必要な所へ必要なタイミングで電力を融通する。欧米が先行し、日本でも実証事業が始まっており、経済産業省は2020年度以降の実用化を目指している。

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知恵蔵mini 「仮想発電所」の解説

仮想発電所

一般家庭や事業所の太陽光パネルや蓄電池、電気自動車(EV)といった小規模電源をIoT(モノのインターネット)などの技術で一括制御し、一つの発電所のように機能させる仕組み。英名のVirtual Power Plant(バーチャルパワープラント)を略してVPPとも称される。電力会社の依頼を受け、節電量をコントロールするアグリゲーターが仲介役となって各電源を遠隔制御し、これに協力した電源保有者は対価を得られる。VPPの実現により、電力需要のピーク抑制や電力不足時の供給力増強、再生可能エネルギーの供給過剰分の吸収などが可能になると期待されている。近年の再生可能エネルギーの普及拡大を背景に、政府や電力会社などが事業化に向けた取り組みを進めている。

(2019-10-1)

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